電車にて・・・
9月に入りましたが、依然猛暑が続いています。こう暑いと、いまの仕事も生活も全部放り出して、どこか涼しくて過ごしやすいところへと逃げ出してしまいたい気分・・・しかしそんなことができるはずもなく・・・涼しい秋風が待ち遠しい今日この頃です。
さて、今回は少々お固い(小難しい)話をとりあげてみました。
当店のございます兵庫県を含む関西在住の皆様で、西日本旅客鉄道(株)[JR西日本]の電車をよく利用されている方でしたら、このステッカーに見覚えがおありでしょう。
そう、車両の一部に設けられた「優先座席」のゾーンに貼られているものですね。お年寄りやお身体の不自由な方、妊婦の方や小さなお子様連れの方、怪我をされた方がおられる時は、ここの席をゆずるように、という趣旨は、多くの方が理解されていることと存じます。
では、その下部にもう1枚貼られた赤いシールに記された文言のほうはいかがでしょう?「マナーモード設定」や「通話お断り」ではなく「電源OFF」にして、とありますよね。こちらは果たしてどのくらいの方が従っておられるでしょうか、と申しますか、そもそもこういう指示が記されていることをご存知でしたか?
かくいう私は今から半年ほど前、この席で一心に携帯電話を操っていた乗客(30代後半〜40代半ばのサラリーマン風の男性)に、その隣に座っていた乗客(同じくらいの年格好、ただしカジュアルな出で立ちに職人気質な雰囲気。片手に缶ビール)が強い口調で注意した場面にたまたま居合わせたことがきっかけで、注意書きのことを知りました。ですからこの出来事に遭遇していなければ、月に数回程度しか電車を利用することのない私は、恥ずかしながらまったく気づかぬままだったかもしれません。
この画像を撮った時も、やはりこのシールの近くで、数人の乗客の方が携帯電話を触っておられました。とは申せ、前出の職人さん風の男性のように、私のほうからそうした方々に話しかける勇気はなく、なんともやりきれない気分になった次第です。
そこで帰宅後、この優先座席についていつものようにインターネットで調べてみたところ、こうした取り組みは、政府や自治体、そして鉄道を含めた各交通機関等で理念や方針が必ずしも統一、徹底されておらず、会社や地域によって方法がまちまちであること、また携帯電話が人体や医療用途を含むさまざまな機器に及ぼす影響について、誰もが納得するような確固たる事例なり信頼できるデーターなりが存在しているわけではないこと(ただし電磁波に過敏に反応する症状が存在することは国際的な医療機関から報告されているらしい)、そして通信業者やメーカーといった携帯電話を売る側は、公共スペースでのマナー向上への呼びかけや、電波のやりとりを制限(ex.基地局との通信オン/オフ設定)できる端末の開発といったことに、積極的とは言い難いことなどがわかってきました。今回はリンクを張りませんが、各種検索サイトで「優先座席 携帯電話」と入力してクリックすれば、いろいろな記述が出てきます。
さらに、優先座席そのもののあり方、考え方についても諸説あることも、知っておかれたほうがよいかもしれません。これが原因で苦い思いをされたり、ひいてはトラブルにまで発展してしまったケースも、インターネット内でいろいろ紹介されていますね。
うーむ、難しきかな、優先座席。強いて言うなら“今いる場所において、何がしか定められたルールがあればそれに従う”ということでしょうかねぇ。あるいはこの席が本当に必要でないなら、いっそのこと近寄らないほうが無難なのかも、とさえ思えてきます。もともとは善意によって設けられ、成り立っていたものだったのに、いつの間にかそれがかえって物議をかもす存在になってしまっているとは・・・なんとも皮肉な話ではあります。















