見直してみませんか?白いカーネーション
すみません、連チャンの記事アップです。
ここのところ、園芸用の花苗についての記事が多かったので、今回は生花のお話をさせていただきます。
花屋さんに行きますといつでも必ずといっていいほど並んでいるカーネーション。たくさんの品種があり、花色もいろいろ。さらには大きな花が1輪ついた大輪咲き、小さめの花が1本につき4~8輪程度ついているスプレー咲きの2種類があって、ほんとうに多種多様です。最近ではそれまでになかった青紫色の新品種「ムーンダスト」もお目見えし、ますますバリエーション豊かになりました。
ただそのなかで、どうもちょっと一歩引いているというか、敬遠されている存在ではないかと個人的に思うのが、この白いカーネーションです。
私がこの仕事を始めたばかりでまだ花の名前などもよく覚えてなかった頃、店頭に並べたこの白いカーネーションにふと目にしたとき、あぁ、なんてキレイな花なんだろう、と感じたことを今でもよく覚えています。
私はとくに白い花が好きだというわけではないのですが、なぜこの花が気に入っているのかと問われれば…何と申しますか、花の形と白い色との相性がいいから、と表現すればいいのでしょうか…例えば、自動車とかでも、ボディカラーによって印象がガラリと変わることってありますよね?赤がすごくカッコよく見えるクルマとか。そのように、カーネーションの花びら・茎・葉の形と白い花色がとてもよくあっているのではないかと、勝手に分析してみました。
しかしながらこの白いカーネーション、お供えや葬祭用途以外でお客さまに選んでもらえることがウチの店ではまずありません。これはたぶん、この花が母の日の由来と深く関わっていることがお客さまの心のなかにある、またはなんとなく深層意識として横たわっている…ということではないでしょうか。
1908年5月頃、アンナ・ジャービス(アメリカ人女性)が、亡くなったお母さんの追悼式でお母さんが好きだった白いカーネーションを配ったことが「母の日」のはじまりと言われています。
その後、深い愛情と感謝をこめて、「母の日」に亡くなったお母さんへ白いカーネーションを贈ることが広まっていきました。
〜花キューピット「フォーエバーママ(母の日のお供え用商品)」配達時添付カードより抜粋〜
というわけで、たまたまこのアンナさんのお母上が白いカーネーション好きだったから、死後おこなわれた追悼式でアンナさんがこれを参列者に渡した、ということらしいです。だったらもし、アンナさんのお母さまが赤いカーネーションを好んでいたとしたら、後世では赤がお供え用になっていたかもしれないわけですよねぇ。それにアンナさんはあくまで「追悼式の参列者に配った」のであって、「亡くなったお母さんにお供えした」わけではなかったのです。
ウダウダと記しましたが、とにかく白いカーネーションを『お供え用』と区別するのはとてももったいないことで、上に記したようなエピソードにこだわることなく、この花本来の魅力をもっとたくさんの方に伝えたい、わかっていただきたい、と個人的に強く思うわけです。
とは申せ、贈り物としていきなりこれを相手に渡すと、やはり変に思われてしまうかもしれませんよね。ならばもし、ご自身がお花をいただくご予定がおありでしたら、いっそ自ら贈り主に直接リクエストしてみるというのはいかがでしょう(厚かましいでしょうか?)。またご自宅の花瓶などに入れて、個人でお楽しみになるのもいいですね。いまの蒸し暑い時期、白色は見た目にもたいへんスカっとして涼しげに感じます。
…長々と申し訳ございません。ここまで目を通していただきまして、ありがとうございました。





